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第18話 六年間そばにいたのは彼女だ

last update publish date: 2026-10-17 14:00:01

第18話 六年間そばにいたのは彼女だ

 翌週の火曜日、怜司は再び美月の勤める小児リハビリテーション施設を訪れていた。

 もちろん、美月に会うためではない。

 少なくとも、予定表の上では。

 KAMISHIRO MEDICALが進めている小児向け歩行支援機器の共同研究について、現場側との意見交換会が以前から組まれていた。怜司が病院で美月と再会したあの日も、元を辿れば同じ研究案件の視察だった。

 会議室には施設長、療法士、看護師、医師、それに神代側の開発担当者が集まっていた。

「現行モデルだと、小柄な子に装着すると腰部の固定具がどうしても大きいんです。数値上は安全域に収まっていても、本人が怖がって動かなくなるケースがあります」

 現場の療法士が説明すると、開発担当者が端末へメモを取る。

「重量は次期試作で十二パーセントほど落とす予定です。ただ、固定具をこれ以上小さくすると支持性との兼ね合いが——」

「支持性だけならそうでしょうね」

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